株式会社チクマ

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持続可能な社会づくりに
貢献すると同時に、
豊かな衣服文化を育んでいく。

平素よりチクマに格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。1903年の創業から長きにわたり、繊維の専門商社として多くの取引先さまと共に、チクマは業界の発展に寄与してまいりました。「共存共栄」の企業理念に基づいた事業を手掛ける中、今もっとも注力するのが、「環境」「安全」「安心」への取り組みです。

2015年、持続可能な開発目標(SDGs)が国連で採択されました。この国際目標に先駆けて、チクマでは1995年に環境推進室を開設し、リサイクル事業に取り組んでまいりました。現在では、さまざまな形でリサイクルへの取り組みが社会から認められ、大きな成果に結びついています。

北九州市と協業して進める「古着リサイクル事業」では、古着を回収・リサイクルし、自動車用内外装材などとして自動車メーカーへ供給しています。また素材開発においてはペットボトル再生原料の使用、商品デザインでは高齢者や障害者に優しいユニバーサルデザインの企画・開発に注力。生産分野では、国内外の提携工場において環境破壊・法令違反・人権侵害等の社会的な倫理に反した行為を行っていないかなど、定期的に工場を訪問し、CSR監査を行っております。

物流においてもメーカー共通ハンガーの利用、梱包資材の再利用など、ムリ・ムダのない体制を構築し、一定の効果を得ています。
また、SDGsが定める2030年に合わせて、定番生地素材を100%環境配慮素材へ置き換える取り組みもスタートさせるなど、SDGsの実現に向けて企業としての責任を果たしていく所存です。

加えて、繊維業界に携わる企業として大切にしているのが、衣服を通して豊かなこころを育む「服育」の取り組みです。2004年の「服育」提唱以降、教育関係者や地域の皆様のご理解とご協力をいただきながら、衣服を通した人とのコミュニケーションのあり方や衣服から考える環境問題など、様々な衣服の役割や力について考える機会を持ってまいりました。教育現場を中心に広がりつつある「服育」の輪を、今後はより多くの人々と共有し、よりよい未来の実現に向けて衣服の側面から私どもにできることを進めて参りたいと考えております。

平成から令和へと新しい時代へ変わり、チクマは2023年には創業120周年を迎えました。
繊維業界の取引先さまと共に歩んできた歴史に感謝しつつ、引き続きみなさまと共に未来を創造することができるよう、さらなる努力をつづけてまいります。

代表取締役社長堀松 渉